朝のワイドショーを観ながら、コーヒータイム。
道端アンジェリカさんが、乾癬に悩んでいることを、
SNSで告白した、というニュースが映し出されていました。
乾癬。
なんとも痛々しい映像です。
主な症状は「発疹」
乾癬の主な症状ははっしんです。テレビから聞こえた、ナレーションの声。
ん? はっしん?それって、ほっしんじゃないのー?とテレビを2度見してしまった私。
ナレーションだから、2度見しても仕方ないんですけどね。
やったー! また誤用見っけ(ヤなやつ)
ブログに書いちゃおう。
とりあえずツイートしておこうかなー……とニヤニヤ。
でもまあ、間違えると恥ずかしいので検索してみようと、スマホを手にしたそのとき!
乾癬の症状は、とにかくほっしんが……
ややや、今度は3度見。
話をしているのは、どうやら皮膚科の先生です。
ほーらね、やっぱりほっしんでしょ。
ツイートしちゃえー
んでもなあ。
石橋をたたいて割るような性格ではないんですが、
このときばかりはなぜか指がストップ。
結果的によかったことになるんですが。
辞書によると「はっしん」説が有利!
私の国語辞典によると、
はっしん【発疹】皮膚に小さな吹き出物ができること。また、その吹き出物。発疹(ほっしん)そして
ほっしん【発疹】はっしん(発疹)と書かれています。
このことから、はっしんが正式であることがわかります。
でも……
皮膚科の先生はほっしんって言っていたんです。
一般の人より「発疹」という機会が多いはずの皮膚科の先生が、です。
それってどういうこと?
一般的には本来「はっしん」
医学的には「ほっしん」
メディアではすでに、はっしんもほっしんもOKとしているところが多いようですが、あくまでも本来は「はっしん」と読むのが正解のようです。
それがなぜか、医学界では伝統的に
「ほっしん」と言っているんだそうな。
ネットで調べただけなので、その理由まではわからずじまい。
こういう、特定の業界だけ読み方が違う言葉も、
結構あるのかもしれませんね。
ちょっと消化不良ですが、ブログがかけたので良しとしましょうか。
ちなみに「怒り心頭に発する」は、
「怒り心頭に発する」ですので、お間違いなく。
【ちょっとだけ関連記事】怒り心頭
コメント
コメント一覧 (2)
発(ほつ)・頭(とう)・腔(くう)などで差異が顕著になります。
ただ、発熱(ほっねつ)・頭蓋骨(とうがいこつ)あたりは医療関係者でも違和感を思える人が多いのか慣用読みすることが多いです。
ご存知かもしれませんが、「日本語医学用語の読みの多様性と標準化―「楔」字を例に― 京都大学医学部医学科 5 年 西嶋佑太郎」という論文があって、医学用語の読みについて深く考察しています(読み物としてもすぐれた文章です)
http://www.kanken.or.jp/project/data/investigation_incentive_award_2014_nisijima.pdf
>医学用語の読みが放送業界のガイドラインと食い違う例は多いですね。
ホントそうですね。
ほかの記事よりコメントやご意見をいただく機会も多いですし。
論文、とても興味深い内容ですね。
あらためてゆっくり拝見したいと思います。