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都内、某所にて撮影。

 
場所や日にち、人物等を明確にしないときに使われる「」。
改めて考えてみると、おもしろい言葉だなーって。
 
ちょっとだけ考察してみることにします。

訓読みは「それがし」「なにがし」

指示代名詞のひとつ。
 
どちらも、
自分のことを言う(一人称)代名詞であり、
場所や日にち、人物の名称がはっきりしていない場合や、
はっきりさせたくないときに使います。
 
とは言え、現代の口語文ではほとんど使いませんね。
 
時代劇のセリフならしっくりきますけど。

はっきりさせたくないときとは?

  • ある場所で
  • 某所で

  •  
    このふたつ、印象がまったく違いませんか?
     
    どちらも場所を明確に表していないという点では同じですが、
    某所と書くと、単にはっきりさせていないというより、
    隠している感じがにじみ出てくるような気がします。
     
  • 都内のある場所で、二人は会っていました。
  • 都内某所で、二人は会っていました。

  •  
    ほーら、後者のほうがスキャンダラスなイメージが……

    あえて使っている場合も

    薬物疑惑により、突然引退を表明した某俳優
     
    これって、大多数の人が「アノ人だ」ってわかると思います。
     
    でもあえてを使う。
    ちょっといやらしい使い方ですね、これは。
     
    ただ、立場だったりその時の状況だったりで、
    明確にできない場合もあるので、使用法としてはOK。
     
    ただし、のあとに固有名詞をくっつけちゃうのは、本来NG。
     
    ウケ狙いでわざとそうしているのも見かけますが、
    それは許容範囲ということで。

    「某所」と「ある場所」の違いは?

    その違いは、書き手はちゃんとそれを特定しているかどうかということ。
     
    特定できていないのがあるで、特定していながらもぼかすのが、ということ。
    最初の写真、どのお店で撮ったのかちゃんと把握していますもん、私。

    でもこっちは……
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    ここは覚えていないので「都内のある居酒屋さんで撮影」と表現しましょう。
     
    はい、すっきりしました(私はね)。