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一年遊んで暮らす
これは、いちねんじゅう。
 
午前は寝ています
これは、ごぜんちゅう。
 
ちゅうじゅう。さて、どんな違いがあるのでしょう。

「じゅう」と読む場合

前にくっつける言葉で、ちょっと意味が変わります。
 
  • くっつくのが期間を表す言葉
  •         ・・・ そのはじめから終わりまでずっと
     
    例)今日中、今週中、今月中、一年中 etc.
     
  • くっつくのが空間や範囲を表す言葉
  •   ・・・ その空間や範囲全部のこと
     
     例)部屋中、家中、町中、日本中、世界中 etc.
     
  • くっつくのが集団や団体を表す言葉
  •   ・・・ その構成する人全員のこと
     
     例)家族中、クラス中、学校中、会社中 etc.

    「ちゅう」と読む場合

    こちらもくっつける言葉で区別してみましょう。
     
  • くっつくのが動作や行為を表す言葉
  •   ・・・ その行為や動作をしているところ
     
     例)準備中、営業中、掃除中、食事中、就寝中 etc.
     
  • くっつくのが期間を表す言葉
  •  ・・・ そのはじめから終わりまで
     
     例)今週中、今月中 etc.
     
    そう、ここが問題。「じゅう」とほぼ一緒ですが、ちょっと違う。
     
    じゅうと読ませる場合は、それだけで継続している様子を表せますが、
    ちゅうと読む場合は、それだけでは継続の意味を持たない気がします。
     
    例)
     a.来週中(じゅう)出張です=来週ずっと
     b.来週中(ちゅう)に出張です=来週のどこかで
     c.来週中はずっと出張です=来週ずっと
     
    ちゅうと読む場合は「ずっと」という継続を表す言葉を入れないと(例b)、
    じゅうと読ませたときの意味とニュアンスが違っちゃいます。
     
    また、「中」の後につける助詞で、多少意味が変わってくるんですよねー
    ホント興味深い。 
    いつかガッツリ考察したいところです。
     
    ちなみにちゅうには、もうひとつ「その中」という意味も。
     
     例)空気中、水中 etc.
    簡単な言葉ほど、意味が深いのかもね。

    あわせてどうぞ
    「ちゅう」についての考察