イラっと、ムカっと、スカッと。
これ、実は仲間じゃないんです。
こんなに似ているのにね、不思議。 「イラっと」は新語
イラッとは、いらいらから派生してできた言葉です。
まー言ってみれば、正しい日本語ではないわけです。
いらいらのいらは、「苛立ち」「いらつく」のそれと同じ。
草木のとげを意味し、それがちくちくと皮膚に刺激を与えて、
いやーな思いをしている様子を表したのが「いらいら」。
日本語なので、当然ひらがな表記というわけです。
それなら、ムカッともムカムカ、いやむかむかからできているんだろうから
一緒じゃんと言いたくなりそうですが……。
「ムカッと」の語源も
「むかむか」ですが……
むかむか=吐き気、怒りがこみ上げてくる様子
そこから派生してできたのが「ムカッと」……ではありますが、
こちらは副詞と認められ、辞書にもちゃんと載っている、正しい日本語なのです。
ですから、本来ならムカッとではなくひらがなでむかっと。
いらいらもむかむかも、擬態語なのでひらがなで書くのが基本なんですけどね。
「すかっと」は副詞
辞書にも副詞で出ていますが、歴史的には浅い言葉みたい。
かの清涼飲料水のCMで使われ、一般に広がったという説もアリ。
そうそう、レモンスカッシュなーんて飲み物ありましたよね(今もある?)
確かに「すかっと」する味ですが、語源はまったく関係なく、
押しつぶすという意味の英語「squash」からだそうですよ。
すかすかという言葉がありますが、
これは形容動詞だし意味もまったく違いますしね。
これは形容動詞だし意味もまったく違いますしね。
「イラッと」と「ムカッと」
イライラとイラッとの違いは?
なんとなくですが、「イライラ」は、その不快感を長時間抱いているイメージありません?
それに対し「イラッと」は、今急にそういう状況になったという、
瞬間を表しているような気がします。
「ムカムカ」と「ムカッと」もそう。
瞬発的な何かを「ッと」には感じるわけです(私はね)
ベトッと、ぬめっと、ガサッと、チョロっと……
いっぱいありますね。「っと」な言葉。
(ぬめっとは、ベトッとはひらがなかなあ)
ベトッと、ぬめっと、ガサッと、チョロっと……
いっぱいありますね。「っと」な言葉。
(ぬめっとは、ベトッとはひらがなかなあ)
まとめ
いやぁ、なんかおもしろい考察になりました。
なぜカタカナなのかは、引き続き調べていきたいと思います。
そうじゃないと、スカッとしませんしね。
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