形容詞と副詞で、漢字を使うのかひらがななのか……
そんなお話を以前しました。
これは意外とわかりやすいんですが。
この場合はどの漢字を使うんだろう、ってことありません?
温かいと暖かい
わかりやすいところからいきましょう。
まず「あたたかい」の説明を。
×温かい服装でお越しください。
○暖かい服装でお越しください。
×暖かい料理
○温かい料理
これは、逆の意味を考えれば一目瞭然。
“温冷”という熟語があるように、「温かい」の反対は「冷たい」。
“寒暖”という熟語があるように、「暖かい」の反対は「寒い」。
“冷たい服装”とは言わないし、“寒い料理”とも言いませんよね。
はい、解決
開けると空けると明ける
私も時々どれだろう? と迷ってしまうのが「あける」という漢字。「開ける」はわかりやすいですね。
逆の意味にすると「閉める」や「閉じる」になるものは、この漢字を使います。
ドアや窓、ビンの蓋を“あける”時に使います。
でも、ビンでも中身を取り出し何も入っていない状態の場合は「空ける」。
空にする、穴をあけるという意味なので“スペースをあける”場合もこちら。
「穴を開ける」も微妙なところですが、本来はこちら。
また、他にも、留守にするという意味があります。
ちなみに、逆の意味は「塞ぐ」。
「明ける」の場合、逆の意味は「暮れる」などがあります。
“明けましておめでとう”に代表される「明ける」は、
ある状態が終わり別の状態になる場合や、ある一定の期間が終わる場合に使います。
“梅雨が明ける”や“喪が明ける”など。
あちゃー間違えていたわ。というあなた。要注意ですよん。
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